FX初心者がやりがちな7つの失敗パターンと守るべき6つのルール

「FXは9割が負ける」「FXで失敗して借金を負った」これからFXを始めようと考えている方で、このような言葉を耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか。

確かにFXを一発逆転や大損といった、ギャンブルのようなイメージを持つ方は少なくないと思います。

しかし実際はFXは半分近くの人がトータルで勝ちを納めているのをご存知でしょうか。そしてFXで負ける人というのは毎回同じような失敗パターンをしている人です。

本記事ではFX初心者がやりがちな7つの失敗パターンと、勝ち残るための6つのポイントをご紹介します。また初心者におすすめの通貨ペアやFX会社もあわせて紹介してしますので、最後まで読んでぜひ参考にしてください。

「FXは9割が負ける」は嘘?失敗する人の割合

FX初心者の方がよく耳にする言葉の中に「FXは9割が負けるからやめとけ」というものがあります。しかしこれは本当なのでしょうか。

実はトータルで見ると、FXで負けている人はそこまで多くありません。一般社団法人 金融先物取引業協会の調査によると、店頭外国為替証拠金取引による口座残高の減少・増加した人の割合は下記のようになっています。

店頭FXでの口座残高の減少・増加割合
減少 増加
4 45.24 54.76
3 55.53 44.47
2 57.31 42.69
1 46.56 53.44
平均 51.16 48.84
※上記の数値は2020年の4半期ごとの数値とその平均です。

口座残高の増減=トータルの勝敗で見てみると、負けている人は全体の半分ほどであることがわかります。FXは続けていれば半分の人がトータルで勝てるということです。

FX初心者のよくある失敗パターン7つ

FX初心者がやってしまいがちな失敗パターンを7つ紹介します。すでにトレードを初めている方の中には心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

FX初心者7つの失敗パターン

  • ハイレバでロスカットされ退場
  • ポジポジ病でトレードがやめられない
  • 損切りができず損失が膨らむ
  • 生活資金に手を付けてしまい借金を負う
  • いろいろな通貨ペアに手を出し管理できない
  • ポジションを持ちっぱなしで損失
  • スワップポイントを得ながら損失

ハイレバでロスカットされ退場

FXではレバレッジを使うことで証拠金の25倍までのトレードが可能です。勝てれば一気に資産を増やせて魅力的ですが、預けている証拠金が少なければと予想と反対に少し動いただけでロスカットをされる可能性があります。

1米ドル=100円として10万円の証拠金でレバレッジ1倍と25倍のそれぞれで買いポジションを取るとします。この時の取引量はレバレッジ1倍が1,000通貨、25倍は2万5,000通貨です。

1米ドル=98円に値下がりすると損失額は1倍が2,000円、25倍が5万円です。後者は証拠金維持率が50%のため、多くのFX会社でロスカットをされることでしょう。

ハイレバは取引数量を大きくできるメリットがありますが、予想と逆に動くとロスカットされやすくなります。

ポジポジ病でトレードがやめられない

FXを始めたばかりの頃はチャートが気になり、「今買えば上がるのでは」とポジションを持っていないと損をしている気分になることがあります。これが「ポジポジ病」です。

ポジポジ病にかかってしまうと、ポジションを持っていたい欲求から根拠のないまたは根拠の薄いトレードをするようになります。

FXで勝ち残りたければ、根拠のない感情的なトレードは絶対にしてはいけません。

損切りができず損失が膨らむ

FXで損失を出す理由として最も多いのが「損切りができない」です。損切りができない人は損失を次のように考えます。「損切りをしなければ損失は確定ぜず、もしかしたら上がるかもしれない」。

人間には損失を回避する心理傾向があり、得よりも損に注目をしがちです。このことは行動経済学の「プロスペクト理論」によって実証されています。

たとえば「100%の確率で50万円が入った箱」と「50%の確率で100万円が入った箱」のどちらかを選んでもらえるとしら、前者を選ぶ方が多いのではないでしょうか。上記はどちらも同じ期待値ですが、前者を選ばないと50万円を損した気分になります。

損失を受け入れられず、さらに膨らませてしまうのはFX初心者に非常に多い失敗パターンです。

生活資金に手を付けてしまい借金を負う

FXの資金が底を尽きてしまい、生活資金に手をつけてしまう方は少なくありません。その結果お金が足りず、消費者金融などで借金をする方もいます。

「もう少しお金があれば勝てる」や「勝って返せばいい」といったギャンブル思考で勝てるほどFXは甘くありません。

FXに限らず投資などは必ず、生活資金を差し引いた余剰資金で行うことをこころがけましょう。

いろいろな通貨ペアに手を出し管理できない

FXを始めた頃はいろいろと試してみたい気持ちから、多くの通貨ペアに手を出してしまいがちです。しかし結局、管理がしきれずに複数の通貨ペアで損失を発生させてしまいます。

いろいろと試したい気持ちは理解できますが、トレードになれるまでは米ドル/円などのメジャー通貨に絞るのがおすすめです。

FX初心者におすすめの通貨ペアや通貨ペアの選び方は後ほど解説します。

ポジションを持ちっぱなしで損失

ポジションが好調だからと持ったまま寝てしまい、朝になったら相場が反転して損失になっていたという失敗があります。FXは24時間相場が動いています。もちろんそれは寝ている間もです。

損切りの注文さえ入れていれば問題はないので、ポジションを持ったまましばらく相場が確認できない時は損切り注文を忘れずに入れましょう。

スワップポイントを得ながら損失

FXの収益源は為替差益とスワップポイントの2つがあります。スワップポイントは通貨ペアの金利差によって発生し、日を跨いでポジションを持っているだけで得られます。

このスワップポイントを目当てにポジションを長期保有した結果、スワップポイントは得たものの為替差益でそれを上回る損失が出してしまうことがあります。

スワップポイントは多くのポジションを長期的に保有していることで、得られる金額が大きくなります。FXの主な収益はやはり為替差益です。

スワップポイント狙いのトレードをするときは為替差益の確認を怠らないようにしましょう。

またスワップポイント狙いのトレードは長期的な相場を読む能力や資金力が必要なため、FX初心者におすすめではありません。

FXで損失を出す理由に多いのは?

一般社団法人 金融先物取引業協会の1,000人を対象にした『外国為替証拠金取引の取引顧客における 金融リテラシーに関する実態調査』ではFXで損失を出す理由は下記のようになっています。

FXで損失を出す理由(複数回答可)
理由 割合
損切りができなかったから 56.5%
根拠の薄い(またはない)取引をしてしまったから 37.7%
損切りのタイミングが早すぎたから 28.5%
自分に合った証拠金倍率を超えた倍率での取引をしてしまったから 15.0%
値段(外国為替レート)の確認(チェック)ができない環境にあった(または、確認できる環境だったが、確認していなかった) 11.0%
その他 4.0%

損失の原因で特に大きな割合を占めるのが損切りについてです。その割合は全体で85%となっています。次点がトレードの根拠37.7%です。

損切りをすることや根拠のあるトレードをすることが、FXにおいていかに重要であるかがわかります。

FXで失敗を防ぐために初心者が守るべき6つのルール

FXで失敗しないために初心者が守るべき6つのトレードルールを紹介します。

FXはトータルで5割が負ける投資です。紹介するルールを徹底することで、勝ち残る可能性をあげることができます。

FX初心者が守るべ6つのルール
  • レバレッジは2,3倍から始める
  • トレードに根拠を持つ
  • 損切りルールを徹底
  • 情報収集を欠かさない
  • 逆指値やOCOを利用
  • トレードする時間を決める

レバレッジは2,3倍から始める

トレードになれるまでは必ず2,3倍程度の低いレバレッジから始めましょう。なぜならレバレッジを高くしすぎなければロスカットをされるような損失をすることはほぼないからです。

「資金が潤沢にあるから平気」という方以外は一度ロスカットをされてしまうと、損失を取り戻すのはかなり難易度が高くなります。

レバレッジはFXの醍醐味でもありますが、なれるまでは、損をしてもロスカットがされない程度のレバレッジでトレードをしましょう。

トレードに根拠を持つ

FXで最もしてはいけないことの1つが「なんとなくや、感情任せのトレード」です。

ビギナーズラックで勝つことはできても、それを続けることはできません。FXは勝ちと負けを繰り返して勝率を上げ、トータルで勝つことが重要です。

「抵抗線を上抜けたから」「週明けでローソク足に窓が空いているから」など根拠があれば負けてもかまいません。その経験を次のトレードに活かすことが大切です。

勝っても負けても1回きりになってしまうような、根拠のないトレードはしないようにしましょう。

損切りルールを徹底

新規のポジションを建てる時は必ず損切りラインを同時に決めましょう。そして必ずそのラインを守ってください。

すでに説明をしたように、FXで失敗する理由のほとんどが損切りに関係したものです。また人間にはどうしても「損切りをしたくない」という感情があります。しかしその感情を無視して、機械的にトレードできる人だけがFXでは勝ち残ります。

FXは勝ちと負けを繰り返すものです。設定した損切りラインに到達したら潔く損を受け入れることが大切です。

情報収集を欠かさない

FXでは「情報収集が命」といっても過言ではありません。特に世界の中心であるアメリカの経済指標は、短期的にも長期的にも大きな影響を及ぼします。

利用しているFX会社から配信される最新情報や、定期的に発表される主要国の経済指標は必ず確認しましょう。特に重要な経済指標とその発表日を下記にまとめています。

重要経済指標
経済指標 発表日
アメリカ雇用統計 毎月第一金曜日
FOMC政策金利発表 年8回(臨時あり)
日銀金融政策決定会合 年8回
ECB(欧州中央銀行)政策金利発表 毎月第一木曜日

上記の経済指標はファンダメンタルズとして長期のトレードにはもちろん、デイトレードやなどの短期のトレードにも大きく影響します。発表されたら必ず確認をしましょう。

逆指値やOCOを利用

FXでは損切りが重要であり、新規注文は必ず同時に損切りラインを設定するべきと説明をしました。

損切りラインを決めたら、逆指値やOCOといった注文方法を利用することで自動で損切りが行えます。損切りに使えるFXの主な注文方法を下記にまとめます。

損切りに使える注文方法
注文方法 内容
逆指値 〜円まで上がったら買い
〜円まで下がったら売り
OCO(オーシーオー) 〜円まで上がったら買い、〜円まで下がったら売り
(どちらかが成立でもう片方は自動キャンセル)
IFO(イフダンオーシーオー) 新規注文+OCO

おすすめはIFOです。新規の注文に加えて、利確と損切りの両方を同時に発注できるためチャートを見れる時間が少なくてもトレードを行えます。

トレードする時間を決める

24時間トレードができるFXですが、時間によって値動きが活発な時とそうでない時があります。

値動きが活発になるのは三大市場と呼ばれる東京市場・ロンドン市場・ニューヨーク市場が開いているタイミングです。特にロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯は取引量が増え、値動きが大きくなります。

三大市場の時間(日本時間)

  • 東京市場:9:00〜17:00
  • ロンドン市場:17:00〜1:00
  • ニューヨーク市場:22:00〜6:00
※アメリカの夏時間の期間は1時間早まります。

生活リズムに合わせながら値動きが活発な時間帯にトレードをすることで、より大きな利益を狙うことができます。

FXで失敗したくない人におすすめの通貨ペア

FX初心者におすすめの通貨ペアはメジャー通貨と呼ばれる通貨ペアです。メジャー通貨は取引量が多く、トレンドの形成や値動きが安定しています。

初心者におすすめなメジャー通貨
  • 米ドル/円
  • ユーロ/米ドル
  • ユーロ/円
  • ポンド/米ドル

通貨ペアを選ぶ時は取引量とボラティリティ(価格変動率)を確認しましょう。

取引量

取引量が多いとトレンドが発生しやすく、発生後は安定して続きます。そのため順張りのトレードで利益を上げやすく、FX初心者におすすめです。

BIS(国際決済銀行)による2019年4月の調査では通貨ペアの取引ランキング上位5つは下記のようになっています。

取引通貨ペアランキング
順位 通貨ペア 比率
1位 ユーロ/米ドル 24.0%
2位 米ドル/円 13.2%
3位 ポンド/米ドル 9.6%
4位 豪ドル/米ドル 5.4%
5位 米ドル/カナダドル 4.4%

ボラティリティ(価格変動率)

ボラティリティ(価格変動率)とは1日のうちにどれくらい値動きがあったのかを表す数値です。

ボラティリティが大きい通貨ペアでトレードすることで、トレンドが発生した時により大きな利益が狙えます。

2021年9月15日における主要通貨ペアのボラティリティを下記にまとめます。

主要通貨ペアのボラティリティ(単位:pips)
通貨ペア ボラティリティ
米ドル/円 63.2
ユーロ/米ドル 32.7
ユーロ/円 48.7
ポンド/米ドル 61.1

新興国通貨ペアとして人気なトルコリラ/円の同日のボラティリティは9.2pipsです。メジャー通貨ペアの値動きの大きさがわかると思います。

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